延岡市が誇る日本一として、市街地にまれにみる見事なアーチ形の「水郷やな」。歴史的な伝統漁法、清流の風景誌、後世に伝えていくべき文化遺産?まだまだ遺産ではありませんが・・・・
宮日新聞切り抜きをどうぞ やな日本一 アユやな五ヶ瀬
産卵に向かう落ちアユの漁も少しずつ見え始め、その中にニホンウナギの親魚候補(銀毛ウナギ)がドッサリと落ちてきました。13日からの降雨に刺激されての現象のようで、過去に10㎏程度は記憶にあるようですが、55尾、40㎏という大漁は珍しいとのことです。
夕刊デーリィ―切り抜きやなウナギ・デーリィ 写真やなウナギ
一部は、調査研究用として内水面支場等に持ち帰り、国や大学との共同研究等にサンプルとして提供されます。 年末には、世界的なウナギ博士として著名な日本大学の塚本勝巳教授によりポップアップタグを装着、日向灘に放流され産卵場に向かうウナギの行動・生態が調査される予定です。
10月16日の塚本先生講演概要 http://www.miyazaki-ngr.jp/contents/archives/3590
また、国の水産研究センター志布志庁舎での親魚の養成、採卵、孵化等の種苗生産試験等「ウナギの完全養殖」の強化にも役立つことでしょう。 乞うご期待を!!
H27 「延岡水郷やな」混獲ニホンウナギのデータ一覧 27やなウナギ資料 小型サイズでも銀毛(S1~S2)のものは♂では・・・?とのことです
去る10月28日、宮崎市高岡町花見橋下流で高岡川漁協(宮田信男組合長)が、アユの禁漁区に指定されている区域内で恒例の産卵場造成を始めました。
11月に入り水温が低下始める頃、産卵のために川を降り始めるアユのために、川に重機を入れ河底の耕耘・天地返しを行うことで柔らかい「浮石」の状況を作りだし、産卵を待ちます。
さらに、カワウによる食害防止や密猟者の取締等など・・春時期の稚アユの放流等を始めとして漁協の仕事は多岐にわたり大変な苦労があります。
他に、北川、五ヶ瀬川、耳川、一ツ瀬川水系でも6漁協が産卵場の造成を実施しています。水産資源の保護・増殖と河川環境の保全のため頑張りましょう!
花見橋から下流1km以内の禁漁区内の耕耘作業
上流側に花見橋が 川底の凸凹はさらに修復(重機+人海作戦で フラットに
密漁監視小屋の製作中 ヨシを払ったり 竹を切ったり お手の物です
シートをかぶせて何とか完成か・・
追加写真をどうぞ高岡あゆ産卵場
カワウ対策用の案山子(CDカセットを風になびかせ・・・効果は大とのこと 鋤を手に 人海戦術で均等化を・・・約450㎡(30×150m)が完成 今年の産卵も上手くい様に 神様に・・・お疲れ様でした。
去る15日、日南市の広渡川支流の酒谷川とJAはまゆう研修会館で、初めての「川祭り」が開催されました。
日南広渡川漁協(戸田博組合長)と日南中央ロータリークラブ等のコラボにより約100名が参加し、河川清掃や釣り大会、掴み取りの他簡易水族館や漁具、写真等の展示、カニ、アユ、エビの食・育等など・・・様々なイベントに楽しんでいました。
日南川祭り
去る10月27日、日向市の塩見川で、富島河川漁協(甲斐勝康組合長)が、昨年度設置(26・8・26設置、2基7.2㎡、モデル礁2㎡)した伝統漁法である「石倉」の生物生息状況調査を実施しました。
国の水産多面的機能発揮対策事業の一環であり、水産資源の保護や伝統的文化の継承等を目的に進めています。
13時前の大潮の干潮時をめどに、水産試験場、日向市役所他の支援を受け、内田組合長他組合員の総勢10名余がモデル礁の石の撤去と敷き網の引き揚げ作業を実施しました。
主たる対象のニホンウナギは、大物3尾がゲットされスタッフ一同、それまでの心配そうな顔が「破顔一笑」でした。ハゼ類、エビ、カニ類も多くみられており、餌料生物等も含め生物の多様性は確保されている様です
潮が引くの待ちながら作戦会議 沖に川下りの2人乗りボートが
ウナギのレプトか…?ビーカー底に(アップでどうぞ) 残念 イセゴイのシラスだそう
潮もばっちり スタンバイ 泥水の中 敷き網内の石の除去が一苦労
前回の失敗は・・・・ウナギを逃亡させないように慎重に
砂泥交じりのウナギ筒の中から・・ 沢山の生き物たちの宝物が・・・
ハゼ類やカニ類他が モクズガニ大2尾(雌雄1) ウロハゼにマハゼ
ウナギが3尾 立派な銀毛に万歳 マハゼが6尾
ウロハゼ12尾、 クロホシフエ1尾 10㎝超え
サザナミフグ1尾 怒ったら直径3㎝大の球形ボールに 腹側は白い横縞がくっきりと
テッポウエビ3尾 アナジャコ(8尾)多くは網目からスル~リ も?
ヨシエビ(体長7㎝台)
ニホンウナギ65㎝・510g、62㎝・348g、47㎝・120g
甲斐組合長・・立派な親魚となって マリアナ海溝まで!!届けぇ~
内水面支場提供 塩見石倉27・10
昨年度結果もhttp://www.miyazaki-ngr.jp/contents/archives/date/2014/10
去る23日、一ツ瀬川の河口域で新佐漁協(井上之暉組合長)が、県からの委託放流分として宍道湖産のシジミ680㎏(殻長13㎜)を放流しました。
当日の干満時間に合わせて組合長他役員が6名参加し、県漁村振興課、内漁連の数量等確認の後、日向大橋の上流、下流域と福島川の3ケ所に作業船から投入しました。放流後15日間は採捕禁止の看板を6カ所に設置し、資源保護や管理の対応も頑張っています。今後の成長が期待されます。
禁漁期間の看板を6ヶ所に設置 20㎏入りダンボ-ル34箱が宅配で
10㎏入りネット袋 個々の袋は採捕漁業者の氏名が記入
船2隻で 日向大橋の上流と下流域に 福島川は対岸側に陸送で
上流部隊3名が先行 旧国道10号線の橋脚跡が両岸にも
専務さん他船長さんもお疲れ様でした。 大漁を祈念して・・・
延岡市の恒富小4年生25人が、大瀬川河川敷で水質調査等の体験学習を実施しました。市の生活環境課と延岡保健所の指導を受けて地域総合学習の一環として川の水や生き物達に触れながら、大瀬川の美しさを実感した様です。
県の土木事務所や国交省河川事務所等によります様々な調査や体験学習も盛んに行われており、河川に関係するものとして非常に喜ばしいことですね。
宮日新聞切り抜きをどうぞ 大瀬川水質調査
10月20日、佐土原町の石崎川で広瀬小学校4年生(3学級107名)を対象に、河川をきれいにする為の学習とウナギやフナの体験放流が実施されました。
石崎川環境保全対策連絡協議会と新佐漁協(井上之暉組合長)のコラボ活動として佐土原支所地域総務課等の支援を受けて、自然保護と環境への関心を高めることを目的としています。 当日は、ウナギ36kg(1尾30~100gサイズ:約600尾)とフナ稚魚約2,500尾(1尾5gサイズ)を放流しました。ウナギの一部は、内水面振興センター(高藤和洋理事長)からも提供されています。
勿論、魚たちに触るのが初めての子供達も大勢いました。
子供達100名余が 説明や注意事項を聞くのも もどかしげに・・・
漁協、役場のスタッフも 大わらわで グループ分けで順序良く
小鮒釣りし かの川 少し濁りが強かった石﨑川 フナやウナギには 丁度良い環境ですね
漁協の大坪専務さん 子供に囲まれバケツに入れ込む作業も汗だくダクで 先生も「ずーっと握っちょると弱るがねぇ~ はよー逃がさんか!!」
大きくなって帰っておいで 生徒代表も「川はきれいに守って行くからね!」 力強い宣誓に・・・大人達も ジャっと~ 頑張らにャ・・・ スタッフの皆様お疲れ様でした
10月27日、川南町の平田川でも淡水漁協(河野寛治組合長)と役場が共催で保育園児を対象にフナの放流を実施しました。
宮日新聞切り抜きをどうぞ 平田川フナ
大淀川水系の本庄川(国富町)で、古来から秋の風物詩として語られていた「あば漁」を復活させる活動が続いています。
農林水産省や全国内水面漁協連合会等が、山・川・海に関連する昔からの技術や知恵を承継し活動している人を名人として認定し、高校生が取材等をとおして見聞きする中で、後継者育成や地域の活性化に結び付けて行ければというものです。
「聞き書き甲子園」として海・川の関係はH21年度から参加しており、本県では国富町の垣原利彦さん(会社役員、77歳)が国富漁協(鈴木輝美組合長)の推薦を受けて初の認定者となりました。
五ヶ瀬中等教育学校の本田魁人君がインタビューァに選定され、2-3回の聞き取りや調査をしながらレポートにまとめる予定となっています。
詳細は 宮日新聞切り抜きをどうぞ あば漁国富
10月28日に現地にて実態調査を実施 写真をどうぞ
右岸側の工場群と「あば漁」 中央部にヨシ製魚採り場(3~4mの円錐形)
垣原名人と 鈴木組合長 「あば」に向けて えっちら オッチラと
大きな弧を描きながらの芝堰(推進50~60㎝位) 約2m間隔で杭(鉄筋or 木製)を打ち込み 竹笹で流れをせっ切る様に
今年のとれ具合は・・・? 中は意外に広々と 勿論お天道様や 雨、風もなんのその 大自然を満喫できますよ~
川底に白い石を置いて魚影が良く見える様に 両サイドには金網をセット 今から様々な工夫を・・・・アユとの知恵合戦だ
たも網:直径70㎝ 長さ2m程度
垣原名人には アユが群れているのが手に取る様にわかるとのこと
岸辺にはカワウが3~4羽 樹木の上からも虎視眈々と
去る16日、県庁講堂で「第5次県水産業・漁村振興長期計画」の中間見直しのための検討会が開催されました。H23年度から5年経過する来年度に向けて情勢の変化等を勘案しながら各種指標等を変更、修正するものです。
儲かる水産業を目指すと言いながら内水面の場合は営む概念が乏しく、環境保全と漁業の振興を車の両輪としての議論となります。
昨年、H26年6月の「内水面漁業の振興に関する法律」の施行により、今回の見直しでも振興基本方針に基づく内容のものが盛り込まれる予定となっており、各水系ごとの協議会を設置し、関係機関等との協議が可能となります。
長瀬会長から内水面関連部分について質問され、特にアユとウナギの資源管理に関する具体的な施策が推進される様に業界としても県等に要望を続けています。 立派な内水面振興計画が追加策定されることを祈念しましょう。
村田寿宮大名誉教授の座長により進行 各関係団体等の代表から質問
県側執行部からの考え方や対応等が披露