平成28年7月24日(日)、大淀川水系の内山川で高岡川漁協(宮田信男組合長)主催の釣り大会が行われました。会場は川の上下流を金網で仕切るなど漁協役員さんたちの手作り。この日は、地区の三世代交流グランドゴルフ大会のあと、午前11時から、地元の保育園児や小学生、保護者など(約60名)の参加とあって、アットホームな雰囲気の中で行われました。ニジマスなどの釣り体験、モクズガニの放流、ウナギ、アユ、ニジマスなどの掴み取りが行われ、最後はあいにくの雨となりましたが、子供たちはニコニコでした。
今回の会場です 組合長の挨拶と説明
釣りにチャレンジ モクズカニの放流体験
つかみどり(中々、捕まってくれません))
終了(片づけ)
この事業は国、県の支援で実施している事業で、今年度の検討会は、平成28年7月21日(木)、ひまわり荘(宮崎市)において開催しました。学識経験(2名)、地方公共団体(2名)、遊漁関係(1名)、漁協関係(3名)で構成され、アユの産卵場造成、魚道簡易改修、外来魚駆除などの平成27年度事業実績と平成28年度計画について審議していただきました。併せて、報告事項として、当内水面漁連の事業内容についても報告させていただき、カワウ対策やアユ資源対策についての意見交換も行うことができました。
在来種の生態系保全、内水面漁業への被害の軽減の一環として、外来魚(ブラックバス・ブルーギル)を対象に、小林高原野尻漁業協同組合主催の釣り大会が実施されます。詳細は組合(0984-23-4668) にお問い合わせください。
H28外来魚被害防止 釣大会(実施要領です)
日 時:平成28年8月20日(土)、21日(日)の2日間 雨天決行
場 所:御池(宮崎県都城市と高原町境) 皇子港
参加資格等:小学生以上 参加費不要。 釣り開始時間は自由。
検 量 等:
毎日14時から15時の間に検量。最終日に順位(尾数)を決定(同数時は重量)。
検量の終わった魚は漁協組合員が回収。10位までの表彰と参加賞あり
今年も、宮崎県内の18漁協で、地元の学校と連携して「体験学習」を行いますが、今回は5月17日(水)の国富漁業協同組合(鈴木輝美組合長)による体験学習会を紹介します。
国富町立木脇小学校の4年生67名(先生方4名、国交省の方3名、町の方1名、組合8名)が深年川(大淀川水系本庄川支流)でアユの放流を体験しました。
最初に、組合長がアユの生態や川の大切さの話をされた後、放流に移りました。当日は天候に恵まれ、子供たちは約10gサイズに育ったアユを漁協役員からバケツに入れてもらい、歓声を上げつつも、優しく掴んで、川へ放していました。アユの感触がヌルヌルしたり、またバケツの中で飛び跳ねたりするのに驚きながらも、「元気で育って」とか声をかけていました。終わった後、「家で育ててみたい」とか、「持って帰って食べたい」とかの感想を述べる子もいました。
組合長さんのお話 先生のお話
アユをバケツに! アユを感じながら、放流です。
「元気で育って!」 60kgのアユを放流終了。
最後に集合写真をパチリ
毎年、実施している生物環境調査を平成28年度は三名川で実施することにしました。三名川は国富町式部岳麓域、籾木多羅原から八代北・南俣を経て三名地区で大淀川水系本庄川の深年川に合流する約20kmの川で、時季にあわせ4回程度の調査を予定しています。
4月に調査ポイント(3定点)等の事前調査を行い、第1回目の調査を5月24日に、水産試験場、南九州水圏環境生物研究所(岩田一夫代表)、(一財)内水面振興センター(高藤和洋理事長)と合同で実施しました。
今回の調査は、電気ショッカーなどによる採捕で、水生昆虫などを除くと、魚類では17種類、エビカニ類で5種類、貝類2種類を確認しました。いくつか紹介します。なお、()は確認した調査点です。
調査風景(電気ショッカーでの採捕)
アカハラヤモリ(中・上流) スッポン(中流)
アユ(中流) ニホンウナギ(中・下流)
ナマズ(中・下流) ドンコ(上・中・下流)
タカハヤ(上・中流) シマヨシノボリ(中・下流)
カムルチー(下流) ミナミヌマエビ(中流)
テナガエビ(2種)(下流) マシジミ(下流)
平成28年6月19日国富町法華嶽公園「じゃぶんこ広場」で国富漁協(鈴木輝美組合長)主催の第3回釣り教室が開催されました。 (宮日新聞の記事をご覧ください→宮日:法華嶽釣大会)
あいにくの雨ながら、町内の4小学校の児童・生徒50名が参加し、生物の生態や環境保全の意識、モラル向上を釣りなどを通して体感しました。
宮崎県の内水面漁協では、小学生を対象に、宮崎県内水面振興センターから提供される稚魚の放流をとおして河川環境の維持・保全を学んでもらう「体験学習」、小中学生を対象に伝統文化の継承、釣りマナーや河川環境保全意識の向上などのための「釣り教室・釣り大会」、行政や児童生徒、学校を含む地域の方々とタイアップし自然体験を通じて環境保護意識啓発のための「河川清掃」を毎年実施しています。
平成28年度は、「体験学習」を17漁協で実施することとしており、5月末までに、3漁協(5小学校)が実施、「釣り教室・釣り大会」は14漁協が予定し記事の国富漁協を含め3漁協で実施、「河川清掃」は8漁協で1漁協で実施され、これから残り各漁協で実施されていくこととなります。なお、この以外でも地域の方々と連携して、漁協独自の取り組みもあるようです。
平成28年度総会資料(H27実績とH28計画)の概要です → H28総会資料(概要)
平成28年6月7日(火)、宮崎市内の「ひまわり荘」において、本連合会第64回通常総会を開催しました。来賓には、参議院議員の松下新平様、宮崎県議会から横田照夫様、河野哲也様、県農政水産部次長の成原淳一様、内水面振興センター理事長の高藤和洋様 他多数のご出席をいただきました。
議事に先立ち、魚にやさしい川つくりや内水面の環境保全活動等のイベントへの協力を頂いた、延岡市相撲連盟様、(株)盛武組様、矢野建設(株)様に感謝状を贈らさせていただきました。
委任状、書面議決を含め38会員全員の出席により、委託事業やカワウ・バス被害の防止、産卵場造成や魚道改修、漁協組織の充実強化等関連する業務の実績、財務状況、決算、剰余金処分案、事業計画及び予算案、定款の一部変更、任期満了に伴う新役員の選任、アユ資源回復の更なる推進のために「海産アユ稚魚需給調整会議を主宰しない」について、提案された9議案すべて承認されました。
新役員には、会長(再)長瀬一己(北川)、専務理事(新)神田美喜夫(員外)、理事(新)栁田昌徳(五ヶ瀬川)、理事(新)甲斐勝康(富島河川)、理事(再)山口安彦(名貫川淡水)、理事(再)宮田信男(高岡川)、理事(再)増田正範(綾)、代表監事(再)江上敬司郎(祝子川)、監事(新)森川吉太郎(西郷)、監事(再)鶴田勝也(高崎大淀川)の10名が選任されました。(職名、再任・新任、氏名、所属名)
長瀬会長 挨拶 来賓祝辞(松下様)
来賓祝辞(横田様) 来賓祝辞(成原様)
議長選出(野崎組合長:清武川) 円滑な進行で無事終了
平成28年度の本格的な放流の時期になり、4月8日の大淀川水系、高岡川漁協管内(写真)をはじめ、県内の各河川で稚アユ(体重10g)の放流が行われています。
また、今年から、平成27年6月総会の「アユ資源の回復のため、できることから。」との議決のもと、海産稚アユは、当分の間、放流しないことになりました。
去る22日(火)、美郷町の「国際うなぎラボ」(所長:塚本勝巳日本大教授)が、日向灘のお倉ケ浜で、ニホンウナギの回遊や産卵行動解明のための調査研究を開始しました。
ポップアップタグには、水温、水深、照度等のデーターが集積され、3か月後には自動的に切り離されて水面に浮上、人工衛星経由で回収、分析される予定です。
この名誉あるタグを背負ってマリアナ海域に向けて旅立つ銀ウナギは、延岡市の「水郷鮎やな」に落ちた1.5kg超えの親鰻達3尾です。 途中、サメ等の食害や事故に遭遇することなく、世界が見守る壮大なミッションに答えて欲しいものです。
ポップアップタグ(発信機付データーロガー) ウナギの胸鰭後ろの背部に装着
塚本教授とメディア取材 夕暮れ時の浜辺 銀鰻も産卵場目指して イザ出陣!
宮日新聞切り抜きをどうぞ 親ウナギ標識放流
その他新聞切り抜きをどうぞ うなぎタグ放流―塚本
ウナギ資源の現象が続き、世界的な資源管理が叫ばれている中、12月6日、シラスウナギの特別採捕の解禁となりました。
大淀川下流域で淡い漁火(いさりび)をつけた漁船や陸からのタモ網ですくい取る方法です。冬の風物詩として師走の河口に幻想的な風情を醸し出しています。
今年の漁模様が気になりますが、少しは挽回して欲しいものです。
宮日新聞切り抜きをどうぞ 大淀風物詩
鰻にまつわるちょっとした話題 黄金鰻より珍しいといわれる・・・・
志布志の「イルカランド」で赤い目の白鰻が 白ウナギ 25年には大淀川学習館にも展示 25白ウナギ