ウナギ稚魚高騰で悲鳴が!!

 先月末は、シラスウナギの3年連続で大不漁の記事がありました。 今回は、稚魚の価格が1kg当たり約220万円と過去にない高値で 推移しているとのことです。1尾当たり約400円という事で異常事態ともいえます。

 県内の養鰻業者にも約1/4の10業者程度しか池入れができないような状況になっています。世界的な資源の減少もいわれており、養鰻業者や蒲焼店の皆さん、各界の悲痛な叫びが聞こえてきます。 水産庁も近々関係自治体、研究機関等と対策会議を開催予定とのことです。

 宮日新聞切抜きをどうぞ  シラス高騰

 

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都城市で新タイプの水質浄化方法に挑戦を!

 都城の河川水質改善プロジェクト協議会(枩下信芳会長)が、浄化作用を持ったひも状の繊維を束ねて加工し、排水路にセットして水質の浄化に挑戦しています。繊維には有機物を分解する微生物が付着されており、汚濁の進んだ排水溝等での水質の浄化作用が期待されています。

 県の「新しい公共推進モデル事業」にも選ばれ、市、企業、教育機関、NPO法人等「産学官民」の協働作業で進められており、新しい試みとして各自治体からも熱い視線が注がれています。

 このグループは、都城市を中心に「環境大学」や大淀川にまつわる歴史や文化をPRする活動、サミット開催などをとおして、昔のきれいな川を取り戻すために多くの市民、グループが参加し活動を盛り上げています。

 宮日切抜きをどうぞ 都城接触材浄化

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3年連続でシラスウナギ大不漁!

 養鰻業の元となる種苗のシラスウナギ漁獲量が3年連続して不漁となりそうな気配です。今季11月22日から始まった漁ですが、3回目の闇の大潮でも大きな山は見られず、県内河川での合計も29日現在で170kg程度となっています。養鰻業者の池入れ量も県外、国外産を含めて約1.1トンという状況です。

 シラスウナギ資源の減少傾向は日本のみならず、台湾、中国での漁獲量も大きく減少しており、世界的な規模で続いている様です。  EUではヨーロッパウナギの輸出禁止の規制も続いており、台湾も規制されていますし、シラウナギ価格も1kg当たり200万円をはるかに超えており、今後のウナギ業界も益々厳しい状況となりそうです。

 国や県の試験研究機関や大学等での資源解析(マリアナ沖海山付近での産卵場や卵、レプトの幼生大量発見等々)や完全養殖の技術開発も進められております。なお一層のスピードアップが進まないと日本の食文化の代表格である「蒲焼」が消失してしまう可能性もありますね。

 宮日新聞の切り抜き 「不夜城のにぎわい」をどうぞ 大淀シラス

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オオヨドカワゴロモ!頑張れ!

 2日前のシマドジョウの新種発見か?の宮日記事に続いて、大淀川水系の岩瀬川固有の「オオヨドカワゴロモ」の保護活動が実施された記事がありました。 宮崎植物研究会(南谷忠志会長)の会員や市民約60名が、岩場の泥やゴミと一緒に沢山の汗も流されました。                 県のレッドデーターブックで絶滅危惧種として「1A類」に登録されており、小林市も天然記念物に指定して保護しているとのことです。                            内水面漁協の組合員さんもどんどん参加して河川の環境がますます良くなる様に願っています。

 宮日新聞切抜きをどうぞ オオヨドカワゴロモ

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大淀川水系でシマドジョウの新種?+生物多様性の話題も!

 都城盆地の大淀川水系で、シマドジョウの新種の可能性が高いドジョウが発見されました。淡水魚の研究をしている福岡県保険環境研究所の中島淳さんが、20009年7月に採取した2尾の遺伝子解析や解剖により胸鰭骨の特徴等を解明し、詳細が魚類学会の専門誌に記載されました。

 宮日新聞切抜きをどうぞ 大淀シマドジョウ 

  野田総理大臣の「ドジョウの如く泥臭く、粘り強く」ではありませんが、清流の底質が砂である所に生息するとのことです。          模様もきれいですきとおっており見事な写真ですね。

 大淀川水系では、1999年に小林市の岩瀬川で水生植物のオオヨドカワゴロモが新種として登録されており、これに続いて国際的な学術誌等に掲載されれば晴れて新種として認定されることが期待されます。

 また、日南市では生物多様性を学ぶ講演会が1月20日、市役所にて開催されました。日本ビオトープ管理士会県支部の笠岡康則さんが「環境を守るために何ができるか」と題して約60人の参加者に訴えました。

 宮日切抜きをどうぞ 生物多様性日南   

 谷口市長の挨拶の言葉ですが、人間は驕ることなく自然と共生することを忘れない様に努めていかなければなりませんね。

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水産試験場の研究成果発表が!

 1月14日、水産試験場(山田卓郎場長)の23年度研究成果発表会が県水産会館で開催されました。持続可能で儲かる水産業を目指して、漁業者のニーズに答えられる様な研究課題の設定し、数年あるいは永年にわたるその成果を一年に一回発表するものです。

 内水面では、シロチョウザメを対象に地域特産種としての養殖魚種として民間業者の参入も増えつつあります。種苗生産技術の向上を図る中で、低温処理により成熟を促進させたり、粘膜の処理方法を改良することで孵化率のアップがみられており、合せて初期餌料も改良し生残率も向上しています。                                                   近い将来、宮崎の特産のキャビアやカルパッチョ等のチョウザメ料理がフルコースで皆さんの食卓に並ぶことを期待しています。

 その他、蓄用マアジの品質向上や炭酸ガスを用いた活け締め方法の開発、海水の透明度を指標としたプランクトン量の変化から海況変動を予測したり、カワハギの種苗生産技術に取組み、フグに負けない刺身材としては勿論、「アンコウの肝」にも匹敵する様な魚種の発掘等にも挑戦しています。

 約150名余の聴衆を前に、若手4人の熱のこもった成果発表会でした。

 宮日新聞切抜きをどうぞ 水試研究発表

     

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またまた ホタル自然繁殖へ、ビオトープが!

 前回の延岡工業高校の実習室内のビオトープ造りに続いて、門川高校の総合学科ネイチャーサイエンス系ホタル研究班が、中庭の池を活用してこれはまた見事なビオトープ(生物生育空間)を完成させました。  多くの若い皆さんが「川の生き物たち」を主役にした色々な活動に挑戦をされており、頼もしい限りです。 

  宮日新聞切抜きをどうぞ 門川ビオトープ 

 ビオトープ ; 語源はギリシャ語の造語・・・bio(命)とtopos(場所)  独語で ビオトープ、 英語で バイオトープ  

  「小さな庭の生物多様性の創出」、「癒しの場を造ろう。」ということで家庭でも庭の水鉢でメダカを飼育したり、カエルが顔を出したり   等々の様々な工夫でミニ演出がされているようです。                   

 

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高校の実習室にホタルのビオトープが!

11月末の門川高校と西門川小による「ホタル幼虫放流活動」に続いて、季節の話題として関連記事を2件紹介します。

 延岡工業高校環境科学システム科の生徒が、北川流域のホタルの生態観察を研究課題として3年前から続けています。現場での調査が距離やタイミング、夜間の問題など等多々あることから、今回学校の実習室に「ホタルのビオトープ」を作ってしまいました。    元教諭松下幸一郎さんの実地指導等も続けられて念願であった室内としては珍しい施設の原型が約8ヶ月もかけて完成したとのことです。

 長さ4.2m、幅3.3mの規模で、今後は自然石や植物の配置、水の循環施設などをセットし、成虫から幼虫までが飼育可能な「ビオトープ」が来年3月には完成する予定です。   近い将来、橋の夜間照明の影響や水質等の環境要因と個体数が減少している因果関係が科学的なデーターとしてはっきりしてくるものと期待されています。

 また、都城市の祝吉ホタルの里保存会(大山竹文会長、23名))のグループが、ホタル生息域のクリーン作戦を実施しました。都城淡水漁協や沖水川土地改良区の皆さんも協働で水路の清掃等ニ取組み汗を流し、来シーズンの「ホタルの乱舞」を待ち望んでいます。

 「生き物に優しい川つくり」を目指した様々な活動が継続していくことは非常に喜ばしいことですね。  

  宮日新聞切抜きをどうぞ ホタル生態延岡

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名貫川第3回目の生きもの達調査を実施

 12月6日、都農町名貫川において本年度第3回目の生物環境調査を水産試験場小林分場、南九州水圏生物環境研究所(岩田一夫代表)と共同で実施しました。         

 小春日和とはいえ冬季の調査ということもあって、水温も低下しており上流域は11℃台で魚類や水生昆虫も春季、夏季に比較して出現種類、数量ともに大きく減少し、観察しにく くなっていました。水量は前回の9月上旬同様に中位であった。

 2月の工作物、井堰調査の事前打合せを都農町の産業振興課、農村振興係りと協議し、箇所数、場所他のチェックをしました。

  

  

  

         

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アユ養殖場で超小型水力発電への取組みが!

 エネルギー新時代を迎えてこれまで未利用の農業用水等の落差を活用した超小型の水力発電装置が開発され、綾町の「アユの山水」(猿渡克仁代表)さんが実用化に向けて頑張っています。   

 この装置は宮大農学部の日吉健二助教を中心とする産学官研究グループが2006年から開発に着手し、‘10年から実証試験を始めているものです。シンプルな構造でコストを抑え、発電出力のアップが図られており、養殖場以外にも下水処理場や工場排水等で落差1m程度の小規模の形態から活用できることが大きなメリットととなっています。

 宮日新聞切抜きをどうぞ 小水力発電アユ山水                          23・1宮日切抜きも 23・1宮日小水力   日吉さん提供資料 小水力発電

 全国でも地元密着型の中小水力発電(出力1,000kw未満)として各地区で地産地消を歌い文句に地域おこしも進められている様です。宮崎でもメガソーラー構想等大型プロジェクトとも平行して自然・再生エネルギー実用化に向け小さな一歩が始まっています。     

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