5月21日、県水産政策課漁業・資源管理室による表記の説明会が、県庁附属棟201号室で開催されました。日向寺二郎室長による挨拶の後、大村調整主幹、原主任主事の説明がありました。
漁協役職員約70名余が出席し、H25年9月切り替えになる新しい漁業権に関連する漁場計画策定のスケジュールや事務手続き、実態調査の概要等どについての熱い質疑が続けられました。 新しい魚種の追加要望や採捕実績の内容、遊漁者に対するペナルティや規制の問題、義務放流指示の基本的な考え方等々、10年間にわたる計画とあって役員さんも熱心に議論に参加されていました。
8月以降に予定されている各地区ごとの実態調査(行使状況、遊漁状況、要望聞き取り等)で詳細を詰めながら策定作業が進められます。10年後の河川の将来を見据えながらの熱くて長い作業が続きます。皆さん頑張りましょう。
約70名余の参加者と 日向寺室長の挨拶、資源管理室の担当者の面々 今後ともよろしくお願いいたします。
5月13日、大淀川水系の本庄川柳瀬橋下流で「魚の体験放流」が実施されました。 大淀川学習館(佐伯健治館長)が主催で今年で4回目のイベントになります。
子供や保護者の皆さん約35名の参加があり、佐伯館長さんの挨拶の後、国富漁協の久保作夫組合長から人間と川のかかわり方や魚の生態等子供たちにわかりやすい説明がされ、いよいよ待望の放流です。
放流用の稚アユやウナギは、(財)内水面振興センター(西田二朗理事長)から提供され、アユ45kg、ウナギ11kgが本庄川の清流に「大きくなって帰っておいで・・・」の願いを込めて参加者の手で放流されました。
県水産試験場小林分場(毛良明夫分場長)が、2004年にシロチョウザメの種苗生産に成功し、昨年度には最大5万尾の量産体制が 整いました。
水産政策課では異業種参入も視野に入れ新規希望者への説明会、研修会をすすめており、養殖業者もここ1年で7業者から15業者へと倍増しています。中には建設業や醸造業を営んでいる経営者もみられ、裾野が広がりつつあります。
世界三大珍味の「キャビア」や食肉用として「カルパッチョ」やコラーゲンたっぷりのヘルシー素材を活かした技術開発、販路開拓など問題点を解決しながら新たな産業の創出に向けて 期待感を高めています。
宮日新聞切抜きをどうぞ チョウザメ量産化
ゴールデンウィーク最終日の5月6日、名貫川で恒例の「清流と自然の恵みとのふれあい釣り大会」が開催されました。主催の名貫川淡水漁協(山口安彦組合長)が約20年にわたって開催してきた恒例のイベントで、県内外から約300名の皆さんが参加し釣果と自然を満喫された様です。都農町の助成も受けながら続いていた一大行事ですが、惜しまれながら最後の大会になりそうです。 長い間、有難う、そしてさようなら。
宮日切抜きをどうぞ 名貫釣り大会 名貫写真
県南の日南市広渡川支流の酒谷川で昔ながらの伝統漁法「ノボリコ漁」が始まりました。保存会の那須義春さん(87歳)らが過去の経験と工夫を凝らした伝統の漁法でノボリコとの知恵比べです。今年は6年ぶりの大量で1日に10kgもとれたとのことです。
昨年はこの時期は県内でも未曾有の渇水状態となっていましたが、県立博物館による学習体験等も併せて開催されました。 「ノボリコ」はボウズハゼやゴクラクハゼの稚魚のことです。
追加 : 5月12日、県立博物館主催の「酒谷川のノボリコ漁と生き物」講座が開催されました。 伝統の「ノボリコ漁」の体験や水生昆虫の観察、めったに食べられない「ノボリコのてんぷら」も味見ができました。 感謝、感謝。
宮日切抜きをどうぞ 博物館ノボリコ24
過去の宮日新聞切抜きもどうぞ ノボリコ漁広渡川 23のぼりこ 19のぼりこ 16のぼりこ 読売
県北延岡市の五ヶ瀬川で、稚アユの遡上が本格的に始まったようです。市役所の水産課や農林振興局の皆さんが去る24日に岩熊井堰で調査されました。10分間で最大約1,330尾前後の遡上数とのことです。翌日の調査では10分間で約1,900尾も確認されています(TV報道)。
昨年度は4月からの渇水状況が続いており、やや遅れた5月12日の同様調査では、30分間で約1,000尾程度との結果であり、本年度は非常に良い条件が整っているようです。 6月1日の解禁が待ちどおしいですね。
宮日新聞切抜きをどうぞ 五ヶ瀬アユ 五ヶ瀬アユ23
4月23日、都城市高崎町の高崎大淀漁協(鶴田勝也組合長、組合員631名)で、管内の5箇所に稚アユ約440kgを放流しました。先日来の雨で多少の濁りがありましたが稚アユはぴちぴちと元気にはねながら遡上していきました。
また、別にコイ用の産卵床も2年続けて7箇所で約60㎡を設置しており、その効果が期待されます。産卵床の管理が非常に大変で、腐泥が着いたり、流木などが絡まったりして役員さんによる小まめな掃除や除去が一苦労だそうです。まさに産みの苦しみですね。
前田橋の下流域、先日からの雨で 濁りがありました。
炭床川の橋の上から放流 近所の人も何事だ~ と興味津々
コイ用の産卵床 1,5m×1m の枠を6連 労作です。下流側には木工沈床が設置されておりヨシ類が繁茂し、魚の逃げ場所に最適の雰囲気です。
橋の上から数尾の親コイも確認できました。
不動橋の下流域には重機を入れ河床の石を天地返しをしてウグイ用の産卵床も造成したとのことです。素晴らしいですね。 皆さんお疲れ様でした。
また、高崎大淀漁協では、4月29日(日;昭和の日)に、町商工会青年部、女性部とのコラボレーションで初の試みとして「ウナギや鯉のつかみ取り大会」を行うとのことです。
詳細はチラシをどうぞ 高崎つかみ取り大会
昨年の11月から12月には門川高校と西門川小、延岡工業高校の生徒達が共同でお手製の「ビオトープ」を作成する記事が続きましたが、今回は三股町の保育園で立派なガーデンが完成したとのことです。
屋敷園長さんの子供達への熱い思いと南九州大環境園芸学部、人間発達学部の皆さんの支援があったからこそだと思います。 去る11日には、カニやおたまじゃくしなどの水生生物の放流式も行われました。
宮日新聞切抜きをどうぞ 三股ビオトープ
昨年の10月頃から県北延岡市の北川流域において、上流にあるダム工事(大分県企業局)の影響で断続的な濁りが発生しています。元々は魚や自然に優しい川の水量を維持するための改修ですが、地元では、アユやシジミ、ホタルの幼虫に必須のカワニナ等への影響が出てくるとの課題が持ち上がっております。
国、県他関係者による協議も続いている様ですが、将来に禍根が残らないような対策が進められます様に・・・・・・
宮日新聞、夕刊デーリーの切抜きをどうぞ 北川ダム汚濁 北川ダム・デーリー