近年のシラスウナギ来遊量の激減に対するウナギ資源管理対策の一環として、水産試験場小林分場(毛良明夫分場長)、内水面振興センター(関屋朝裕理事長)、水産政策課等が中心となって、清武川で生態調査が始まりました。
去る5月24日、昔ながらの石倉漁法による採捕試験ということで、下流から中流域にかけて4地点、計8個の石倉(直径約1~1.5m、高さ50~60cm)を積上げ、今後は1月に1回程度のペースで漁獲調査を計画しています。
また、併せてウナギの移動や摂餌状況等の生態を把握するため、胸鰭のカット等による標識を施したウナギの放流等も計画しています。
胸鰭のないものや鰭が変形した?ウナギを見つけた場合は最寄の漁業組合(木花内水面;58-4533、清武川;85-1105、境川;86ー3839)、試験場小林分場(0984-23-3358)、内水面振興センター(73-7620)、水産政策課(26-7146)にご一報下さい。
多くの人達のご支援をいただきながら近い将来、ウナギ資源の回復に向けた一歩が動き始めました。内水面漁協、養鰻業界等上げて期待していきたいものです。
石倉製作の過程をどうぞ 振興センターのマンパワーが炸裂しました!!
清武川の下流域 総勢10数名による人海戦術で 作戦開始!!
石倉の周囲を囲んで採捕する網の設置 内部に空間を作るための竹筒も用意
以前に試験的に設置した石倉の除去 20数cm級のウロハゼと小型ハゼ類が
底には数cm目合の敷き網をセット 色はクロっぽい方が良いとのアドバイスも
なかなか上出来では・・・自己満足で 適当な大きさの石がない所はバケツリレーで
寄る年波で腰の痛さが身しみますなぁ~ お疲れ様です
竹筒のはまり具合も上々じゃ~ 水中写真でウナギの顔が?乞うご期待を
「五感を使って水辺調査」という事で日向土木事務所が、日向市の大王谷学園初等部4年生にモニターを依頼し、市役所や保健所も参加して実施されました。
市内の庄手川で同校児童38人が、せせらぎの音や虫の泣き声、水の透明度や臭いなど、五感を活用してチェックし、思ったよりきれいで多くの生き物達が住んでいることに感動したとのことです。
土木事務所や保健所等の機関が主体になって河川の環境保全活動に取り組んでもらえることに感謝しながら、内水面漁協も様々な活動を通して取組みを県民の皆様に知って頂ける様さらに頑張らねばとの想いです。
宮日新聞切抜きをどうぞ 日向水辺調査
関連して、県や市町村の行政機関の担当者を対象に、県衛生環境研究所で環境調査の指導研修も開催されており、多くの指導者が育っていくことも非常に頼もしい限りです。
宮日切抜き 県環境研修
延岡市の岩熊井堰で、恒例の風物詩となっている稚アユがの大ジャンプ、雄姿が見られるとのことです。
延岡市水産課が調査しているデータによると数千から数万尾単位の稚アユが、サギやカワウの鋭い目を掻い潜って上流を目指して遡上していきます。
太公望が心待ちにしている解禁日ですが、県北の北川水系や耳川水系ではアユの生育状況を見ながら今年も6月10日からの解禁とのことです。
五ヶ瀬川水系は原則6月1日からとしており一部支流では7月1日解禁という情報も入っております。祝子川は遅らせるか否かを今後決めるとのことです。その他の水系は例年どおり6月1日を解禁日としています。
今年はまとまった降雨もなく河川の水量が減少傾向にあり、好漁となるかどうか?・・・ 詳細は最寄の漁協にお聞き下さい。
宮日新聞切抜きをどうぞ 五ヶ瀬あゆ
5月14日、高鍋町の宮田川において南九州水圏生物研究所(岩田一夫代表)、水産試験場小林分場、内水面振興センター他による生物環境調査を実施しました。年間、春、夏、秋期の3回と渇水期の井堰調査を予定しており、今回が第一回目となります。
調査点は、中流域の高鍋湿原(防災ダム)を境界に上流側に1点、下流側に2点を設定し、生息魚介類を中心に水生昆虫等の組成や環境指標をチェックします。
流域も短く街中を流下する状況の宮田川でしたが、想像を超えて種類も多く、県版RDBの準絶滅危惧種のナマズやカワアナゴ、今話題のウナギも多く採捕できました。また、ヨシノボリ類もクロ、オオ、シマ、トウ、ルリヨシノボリの5種が生息し、エビ類もスジエビ、ヌマエビ類、テエビナガ類の多くが見られており、下流の河口域を除いて生物の多様性も豊かな河川と思われました。
今後の調査が楽しみですね。 小丸川漁協の前田組合長、佐藤副組合長、粟田理事さんもお疲れ様でした。
調査点1 市街地の欄干橋 上流は農業用水の取水口(中央部)あり
調査点2 高鍋湿原下流域の 高平橋 上流側に井堰あり
調査点3 小並地区の名無し橋 岩田代表手製の縄梯子が大活躍を
岩田さん 投網もバッチリね・・ 仕分け開始で ヨーソロ
想定外の種類、量にビックリ仰天か? 特大のカワアナゴも 計5尾
ナマズも わんさか 最大級(60cm)は雌でお腹はパンパンに 雄は尾びれが割れているげな・・・
ウナギも黄色系を含め 逃亡者も多かった テナガエビ類も
定番のモクズガニも、上流域ではサワガニも イシガメの卵も! ゴルフボールも!
体長(胴体部)20数cm級のウシガエルも息を吹き返し 葉陰で ビックリ仰天とのことでした。
5月12日、本庄川の柳瀬橋下流の河川敷で大淀川学習館(佐伯健治館長)主催の稚魚放流体験教室が開催されました。 心配された前日の降雨の影響もなく絶好のイベント日和となり、事前の申込み親子連れ約50名と飛び入り組みも含め賑やかな放流会となりました。
放流稚魚は、(財)内水面振興センター(関屋朝裕理事長)の委託を受けたもので、高岡町の中村養魚場さんに稚アユ50kg、ウナギ10kgを手配していただきました。バケツやタライに小分けされたアユやウナギを間近に見たり触ったりする経験も少なく子供達も大はしゃぎでした。
佐伯館長さんの挨拶 日高さんんの注意事項も気もそぞろに・・・
センターのスッタフもお手伝いを
飛び入り組み親子さんも 「ラッキーじゃったがー」
ウナギとの触れ合いは混戦模様に 陸上を行ったり来たり 泥んこに
お父さんも見ちょらんで 何とかしてよ~ 館長さん 来年も頑張るぞー
当日は国富漁協(鈴木輝美組合長)でも八代小の子供達約20名を対象に体験放流を実施しました。 宮日新聞切抜きをどうぞ 国富体験
皆さんお疲れ様でした。
大淀川、川内川、一ツ瀬川、清武川、広渡川水系の関係漁協が夫々本年度計画の義務、委託(県、市町、内水面振興センター)自主分の稚アユを放流しました。
関係市町からの助成、企業等からの協力もいただきながらH25年度は、県下で合計約16.2トン程度(年度末の3月に自主分計画もあり最終的には19~20トン程度)の稚アユを放流予定です。
今年は、天気にも恵まれ若干水量は少ない様ですが天然稚アユの遡上状況も良好とのことであり 6月の解禁が待たれます。
宮日新聞切り抜き 広渡川アユ
新佐漁協 4・19 270kg
境川漁協 4・22 430kg
清武川漁協 4・23 210kg
国富漁協 4・24 290kg 宮日新聞切抜きをどうぞ 国富アユ
綾町の前田町長も役場横の親水公園で放流式を・・・大漁を祈願してお神酒も
綾漁協 4・25 860kg
その他 川内川 150kg、 小高野 350kg、 都城淡水 250kg、 三股淡水 180kg、 須木 320kg、 串間市淡水 160kg
木花内水面 120kg、 宮崎内水面 190kg 等々 中間報告です。 皆さんお疲れ様でした。
去る4月13日、一ツ瀬川の山角橋下流の公園岸で、西都市、新富町他で構成する濁水対策推進協議会(会長;橋田和美西都市長)と一ツ瀬川漁協(田中 寛組合長、組合員約570名)が協働で稚アユの放流を実施しました。
延岡市の養殖業者が育成した約10gの稚アユ100kgが、参加した約120名の親子により一ツ瀬川に放流され、「元気になって帰っておいで~。」の声に励まされながら上流に向かって行きました。
宮日新聞切抜きをどうぞ 一ツ瀬濁水協アユ
橋田会長の開催挨拶 川をきれいにして魚達がすみやすく 子供達が親しめるような川にしたいですね。
いろいろな想いをこめて 元気に帰っておいで
親子の語らいが 何を教えてもらったかな~
副会長の押川県会議員の挨拶。福田議員も参加されていました。
ボーイスカウトの皆さん記念写真を! 地球の未来は君たちの任せます。頼んだぞ~!!
今年度のシラス大不漁で県内養鰻業者の池いれはできず、開店休業の状態となっています。不漁であった昨年同期を大幅に下回っており、夏場の「土用の丑の日」に供給ができるのか? と危機感が強まっています。
25日 宮日切抜き シラス不漁
3月になり、シラスウナギの価格暴騰が続く中、県内でも暴力団の介入がささやかれていましたが、県警と高鍋署の合同捜査により、小丸川河口で「シラスウナギ取扱い条例」と「漁業調整規則違反」で3人を逮捕し、闇ルートの究明に一条の光明が差しました。
3日の宮日新聞切抜きをどうぞ シラス密漁
内水面漁協の特別許可採捕者も養鰻業者もお互いの共存共栄を目指して、息の長い努力がさらに必要とされております。
近年のウナギ資源の激減に対し、全国、東アジアレベルでの各界における様々な協議、検討が続けられていました。 その一連の動きの中で2月1日、環境省が、ニホンウナギを絶滅危惧種ⅠB類に指定しました。
水産庁も生息環境改善や漁獲抑制等の緊急対策に関連し試験研究、養殖対策等々の関連予算として13年度案に約1億8千万円を計上したとのことであります。
関係団体からの影響等に対する声を 宮日新聞切抜きでどうぞ ウナギ絶滅 ウナギ絶滅2
また、宮崎県として全国に率先しての対応が進められていますが、内水面漁場管理委員会の指示の啓発用パンフレットが作成されました。 ウナギパンフ ウナギパンフー2
内水面漁協連合会としても組合長会議において10月から翌年3月までの半年間の漁獲規制を自主的に決定しております。 組合員、遊漁者の皆様も一緒になってウナギ資源の復活に向けて頑張りましょう。