日向市の塩見川で伝統漁法「石倉」の設置を

 去る8月26日、日向市の塩見川において、富島河川漁協(甲斐勝康組合長)が伝統漁法である「石倉」を設置しました。8月11日に実施された、延岡市の友内川(東海漁協)に続く県内で2番目の事業です。

   国の「水産多面的機能発揮対策事業」の一環で、近年のウナギ資源を取り巻く世界的な規模での動きの中、内水面漁協が取り組める一つの手法としての事業です。

 漁場管理委員会の指示に基づいて友内川の一部を水産動植物の採捕禁止区域に設定し、小魚やエビ、カニ類等ウナギの餌料となりうる生物も含めてシェルターの様な石倉とすることを目標にしています。(8月12日付の本会HPも参考に)       

朝日新聞切り抜きをどうぞ 塩見川石倉 

                     20~40cm大のバラスを約8㎥使用 蛇篭式で1.2×3m、2基設置 

       湾入部の穏やかな水域に設定 7~8cm径、長さ1mの塩ビパイプ15本も  同時設置

                      2基を並べて設置  螺旋形の連結用番線で縦、横を結着

         下流側に試験調査用のモデル石倉礁(直径約1.5m 高さ60cm 強) 6m角の下網(目合約20mm)を設置(経過を観察しながら巻き込み式も検討要)                                                                                                  周囲には余分の石材を積み上げ 満潮時にはかなりの面積に仕上がり

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切原川(小丸川支流)の生物環境調査を実施

  8月20日、高鍋町から川南町を流れるの切原川を対象に水産試験場、南九州水圏環境生物研究所(岩田一夫代表)、(一財)内水面振興センターと合同で生物環境調査を実施しました。 

 切原川は上流域に灌漑用の切原ダム(2007~2011年)があり、着工前のH14年と15年に調査を実施しています。春の5月に続いての生物環境調査です。

 連続した台風11号、12号の影響もあってか、前回5月より種類、数量ともに減少気味でありました。県準絶滅危惧種のルリヨシノボリ、カワアナゴなど珍しい種も含め、魚類13種、甲殻類6種が採捕されました。

               あいにくの曇り空の下  切原ダム下流域調査開始

                      岩田さんの投網も様になってますね  魚種もタカハヤとオオヨシノボリ

                                       ヤマトヌマエビが卓越種として    

      小坪橋上流域 2段の井堰下流で

                                             2Pものニホンウナギも                                               前回見られなかったルリヨシノボリも

                    切原小橋上下流域 両岸は葦原が・・・投網の後ろ姿も 堂々と・・・

                                    アシを切って特設ベースキャンプを  可愛らしいナマズ幼魚も

            光具合かな?黄金ナマズに変身・・ 20数cm級のカワアナゴも 

                クロコ2尾、7-8P物も  山田さん、爺ちゃん直伝の掴み方をご披露   

                  オオカナダモの白い花が群生   イトトンボを数尾発見

                   白っぽい色

               瑠璃色のもの

              水面に映った色のほうがコバルトブルーで やはり素人はピントが・・

 

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御池でブラックバス駆除の釣り大会を開催!

  8月の17日、18日、高原町御池で第9回目となる恒例の外来魚のブラックバス、ブルーギル駆除のための釣り大会が開催されました。 小林高原野尻漁協(榊 久壽組合長)が主催で平成18年度からアユやワカサギ等の在来魚たちの生態系を壊す害魚(外来魚)を駆除する目的で実施しています。

  夏休みも中盤の土、日曜日とあって約100名の親子、孫連れ、友達同士、遠くは宮崎市からも愛好家が参加、夫婦やご家族連れも楽しんでいただけました。   皆さん、ズラーっと並んだ豪華景品(中身は・・・?)に目を白黒させながら、上位入賞を目指して真剣そのもの眼差しで奮闘していました。                                     

 釣果は、ブラックバスが50尾の13.5kg、ブルーギルが657尾の24.4kgで合計37.9kgとなり、昨年の65kgの約6割弱程度と減小しました。

 ブッラクバスは尾数、重量ともに増加しましたが、ブルーギルは小型サイズも目立ち尾数、重量とも伸びませんでした。                

 また、今年は最大サイズが600g余で、採捕尾数は94尾が最高となり、高原町観光協会長の特別賞(2組)がありました。他に1kg超えのニジマスや若アユも多く釣れており、リピーターも増えつつあります。 

 来年もぜひ参加したいとの声も多く聞かれ、漁協の役員さんも老体に鞭打って「継続は力なり。」で頑張ろうとの決意を新たにした様子です。

      西方にそびえる双子山?(霧島駒ヶ岳?)この奥に高千穂の峰が・・周囲約4.2km、径約1km弱、水深103mの神聖なる御池で 外来魚の駆除を・・・・

      2日目で昨日より若干参加者は減か・?この日傘グループがニジマス、アユを 

      2時から計量を開始  尾数とサイズで ブッラクバスとブルーギル毎に 上位20名様に豪華賞品が  勿論 参加賞も  漏れなく

             昨日との集計もしながら スタッフは大忙し

              結果発表と表彰式 余りの大きさ、重さに よっこらしょ~    うんこらしょ~

                 夫婦で合わせ技 フッ ふ フ―

                乳児を抱えながらの若夫婦も    合計約40㎏の成果が             昨年より減少  駆除の効果が・・?

      榊組合長のお礼の挨拶と決意のほどが  撤収開始で 暑い中お疲れ様でした。

 宮日新聞切り抜きをどうぞ 御池バス釣り大会    

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友内川で伝統漁法「石倉」を造成

 8月11日、延岡市の北川水系友内川において、東海漁協(内田裕之組合長)が、伝統漁法である「ウナギの石倉」の造成を実施しました。

 国の「水産多面的機能発揮対策事業」の一環で、近年のウナギ資源を取り巻く世界的な規模での動きの中、内水面漁協が取り組める一つの手法としての事業です。

 漁場管理委員会の指示に基づいて友内川の一部を水産動植物の採捕禁止区域に設定し、小魚やエビ、カニ類等ウナギの餌料となりうる生物も含めてシェルターの様な石倉とすることを目標にしています。  

 全国でも数県しか取り組んでいない新たな試みとして注目されており、県内では8月中に北川(北川漁協)や塩見川(富島河川漁協)でも実施の予定です。 

 また、県内全漁協も10月から翌年3月までの半年間をウナギの採捕禁止期間に設定し、資源保護にも努めています。   

       約6㎥の自然石を使用    建築用の蛇篭式を活用、設置

     1.2m×3m角(高さ50cm)の石倉2基 周囲は丸太と竹材を連結、補強し  流失防止を・・ 石材の中間部には塩ビ製パイプを合わせて12本投入

                                          石材は篩って洗浄を オペレーターの高度なテクニックで 上蓋は無しで対応し 上部に石の追加積み上げを

          1m角の試験礁(生息状況確認用)を  1.2×3m角の岸川横に設置

                 約6m角の下敷き用網をダブルで  青色網は4mm目合、下側網地は         20mm目合いで強度をアップ

           塩ビ製パイプを仕込み 周囲の網は内側に畳み込んで 重石で固定・・?        台風には逆らえんわぁ~?

                       次第に潮が満ちはじめ・・・  目印の赤旗と注意の看板が設置されます。

                                          残りの石材は石倉礁の周囲に積み上げを  重機にまたがる勇姿?                             本会の長瀬一己会長(北川漁協) 大きな助っ人でした。                         暑い中、皆様本当にお疲れ様でした。 

 8月12日 夕刊デーリィ 新聞切り抜きをどうぞ夕刊デーリ石倉

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夏休み!釣り教室や体験学習会が次々に

 7月27日、高岡町の内山川で高岡漁協(宮田信男組合長)が、同町の養護施設「さくら学園」の子供達を招いて釣り教室と掴み取りの体験会を実施しました。

 真夏日予報?の好天に恵まれ、生徒25名、先生、地域の人びと、漁協の皆さん約50数名余が事前の準備も含め・・魚たちとの格闘でした。

                                前日から両岸の清掃と準備に大わらわで この上流にはホタルの生息地も有るそうな・・

                                        宮田組合長の挨拶 子供たちは川で遊ぶこともできず、親達も今一歩かなぁ~                                        こうべを垂れながら 御もっともで  はッ HAー

                                           平田理事さんが育てたフナ幼魚の放流を 生徒の代表に

                                            両岸に分かれて釣り体験 カワムツやハヤ、カマツカが・・姿は見えども

                                                              餌の練り団子も・・食い逃げじゃわ―                                                はよー掴み取りに行こやぁ~

                                              ニジマス10数㎏が  30~40cm級のコイも

                                               このニジマスは べっぴんさん?やねぇー なかなか良い型であるのぉ~

                                                       先生、親たちは上から やきもきすれども  子は滝に打たれて精神修行に・・・?

                                                       大物コイを 一人で袋詰めは 難しそぉ

                                                  会長さんや子供たちのお礼が  急いで!! 第2弾のBBQが待ち遠しいがねぇ                                        熱中症もどこ吹く風か?? お疲れ様でした。

  他の河川でも各漁協が 様々なイベントを開催中です。                                         一部ですが宮日新聞の切り抜きをどうぞ

西臼杵漁協 高千穂小 釣り大会 釣り大会高千穂小

小丸川漁協 木城小 体験放流学習会 小丸川木城小

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ウナギの話題 あれ?これ?

 土用の丑を迎え、ウナギの話題がメディアの一面をにぎやかにしています。  宮日新聞切り抜きをどうぞ

 シラスウナギの池入れ量が前年比約2倍に・・・ 決して資源の復活ではありません。 ウナギ稚魚

 養鰻業の農水大臣への届け出制度を 新たな法律(内水面漁業の振興に関する法律)で 各種報告の義務付け等など・・  実態調査を進めながら将来は許可制度で対応  うなぎ届出   

外来ウナギの大量輸入が促進か! 外来ウナギ輸入   

24・9・19のアーカイブズもどうぞ 24外来うなぎ輸入

 JAS法による商品の適正表示や不透明流通の問題点等も・・・シラスウナギを採捕する人、種苗として購入する養鰻業者、蒲焼業界、輸入業界、流通業界等など 世界的な、大きな観点から・・・関係者の人知を結集していく必要が・・・・

  平田川で1m超えの大物が2尾  平田川うなぎ

 来年2月以降、中国からの欧州ウナギ輸出を中止に? ウナギ輸出

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ウナギ資源回復を目指して「石倉」調査を!

 7月23日、近年のシラスウナギ来遊量の激減に対するウナギ資源管理対策の一環として、水産試験場内水面支場(毛良明夫支場長)、内水面振興センター(関屋朝裕理事長)が中心となって、昨年度に続き清武川で生態調査を実施しました。
 昨年度、古来の伝統漁法である「石倉漁法」による採捕調査ということで、下流から中流域にかけて4地点、計8個の石倉(直径1m~1.5m、高さ50~60cm)を積上げており、本年度第1回目の追跡調査となります。
  今年度は、調査の効率化を図って水試の田口研究員により様々な点を工夫、改良した石倉を制作(写真をどうぞ)しました。併せてウナギの移動や摂餌状況等の生態を把握するため、昨年は右胸鰭のカット、本年度は左胸鰭のカット他による標識を施したウナギの放流も実施しています。 

  胸鰭のないものや鰭が変形した?あるいは体表に番号付き等のウナギを見つけた場合は水産試験場小林支場(0984-23-3358)、内水面振興センター(73-7620)、水産政策課(26-7146)にご一報下さい。                                                     

 多くの人達のご支援をいただきながら近い将来、ウナギ資源の回復に向けた試みが続いております。内水面漁協、養鰻業界等上げて期待していきたいものです。 勿論、食文化としての「ウナギの蒲焼」も残したい日本の伝統です。

 写真をどうぞ   振興センターのマンパワーが炸裂!!

                                            水試田口さんの説明 神妙な顔で・・・ 試作品を横に 黙々と

                                   建築用資材各種をフルに活用  底網や周囲を囲むモジ網仕立ても一工夫が・・

                                         ウーム・・我ながら大したもんだなぁ~  準備万端 いざ出陣!

                                       網の中に入り手渡しで転石を  中間にはウナギ筒(ボッポ)も忘れなく

                            手渡しバケツリレーで石を 腰に来るわ―  前回仕掛けた筒にウナギ侵入!ご満悦                         

                                             流失防止用の鉄筋とロープで  雁字搦めに・・? こうご期待を

                                              水の中は 何時でも「寄ってらしてェ~」 別動のショッカー部隊も活躍 

   

                                            最下流では黄ウナギが12尾も  ハゼ類のつがい2尾も 様子を伺いながら「何事?」

   

                                                  テナガエビやハゼ類  カワアナゴ、カマキリ、アユ、その他も確認                                             

                                           ゴマウナギならぬニホンウナギ?も;人間では黒子の様な                                        クロコから2Pクラスまで30尾余が(内25cm以下11尾)標識も?        

                                             航空写真で2基を激写!!(地上約3m) 上網部を閉めた石倉も

                                                            静かに佇む夕暮れ時か・・? 次回を楽しみに お疲れ様でした。  

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H26ダム管理対策等連絡協議会を開催

去る7月15日、宮崎市の県企業局研修室において、大分県・宮崎県企業局、九州電力(株)、旭化成(株)の各企業と宮崎県から県土整備部河川課、水産政策課漁業管理室、大分県河川課の担当者の皆さんと、内漁連役員との意見交換の場ということで協議会(24名出席)を開催しました。

 今年で5回目になりますが、県土整備部の秋山ダム対策監から「ダム管理の現状」の話題提供と、大分県企業局工務課の木下主任から事例発表をしていただき、その後各関係企業より現状と対策等の報告を受け、質疑に入りました。      

 河川の維持流量の確保や濁水の長期化防止対策等について質疑があり、維持流量については様々な現場での状況が異なっており、各河川ごと漁協との緊密な連携を続けながら細かな対応が必要である等が協議されました。

 各企業から対応策一覧比較表に基づき報告がされ、濁水防止、流量の確保、資源保護、長期的に森林機能の改善など幅広い協議がなされ、各企業間での認識の均一化やリニューアルな対策が図れていると感じます。

 先の6月通常国会で「内水面漁業の振興に関する法律」が成立、これを根拠に国、県の責務が明確化され長期振興計画や各種施策の策定が急がれます。     「継続は力なり」の思いで参加企業や行政の支援もいただきながら、内水面の明るい未来を考え続けたいですね。

      長瀬会長挨拶            秋山ダム対策監からの現状報告

       各社のスタッフからも 熱のこもった議論をいただきながら 約2時間も・・・

  一部資料もどうぞ 各社対策一覧 ダム管理各社  北川ダム事例

    みみかわ河原番

    

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各地で釣り教室、体験放流学習会が・・・

7月14日、綾南川において綾漁協(増田正範組合長)主催でウナギ等の体験放流が行われました。

 綾小の4年生約70人が参加し、ウナギ(12㎏、約250尾;内水面振興センター提供)やモクズガニと大奮闘する中で、河川や生き物たちとの触れ合いを楽しんでもらいました。

 台風一過・・・? 増水や濁りも心配される中、漁協役員や町役場、国交省、建設業のスタッフが準備万端・・・無事終了しました。 皆さん!! 猛暑の中 大変お疲れ様でした。

  宮日新聞切り抜きをどうぞ 綾体験

                                               増田組合長の挨拶 川や生き物たちに思いやりを   戦いの前・・胸を膨らませ 

                                                ウナギも必死に逃走を       そうはさせじと子供たち  

                                                滑り込み・・・アウト?  セーフ?      ついに ゲットー

                                                              丈夫に育ってね~ 大きくなって帰っておいで

 国富漁協(鈴木輝美組合長)の釣り大会 国富釣り大会  写真;国富釣り 

  小丸川漁協(前田和則組合長)の放流学習会 小丸アユ放流

  日南広渡川(戸田 博組合長)の釣り大会 広渡川釣り大海

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多面的機能発揮対策事業の総会開催

 7月7日、内水面を含む水産多面的機能発揮対策関連の「宮崎県藻場干潟等保全地域協議会」の総会が県庁6号館で開催され、関係市町の課長さんや担当者20名余の出席がありました。

 海面のグループを含め15組織から実績の報告がなされ、藻場の造成やウニの実入り効果の調査、婦人部による料理教室等々が紹介されました。

 内水面グループも同協議会の一員として参画し、H25年度から生態系の維持保全のための河川清掃活動と伝統文化である「ちょん掛け漁法」の釣り大会や食文化の伝承活動を実施しました。

 約1,570名余の皆さんの参加により様々な活動が盛大に実施され、内水面漁協の活動を大いにPRすることができました。

      県漁連の妹尾専務の挨拶、議長、進行により  熱心な協議・説明が・・                      

 内水面Gの実績もどうぞ 25多面的実績

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