12月8日、塩見川河口域において富島河川漁協(甲斐勝康組合長)が、設置していた「石倉」の第2回目のモニタリング調査を実施しました。
干潮時間に合わせて内水面漁場管理委員会、日向市、内水面振興センター、漁協役員他15名弱のスタッフが集合し、人海戦術で作業を開始、イサキ類、ハゼ類、エビ、カニ類を採集しました。
今回は、試験礁の位置を変更したため砂泥地が若干少なく前回(10月27日実施)の様な好結果ではありませんでした(ウナギは0尾、逆にマハゼ42尾、シマイサキ29尾と数量的に多かった。)
ウナギ筒も設置水深が浅く砂泥域も少なく場所悪し(反省点)
ゴマフエダイ チチブモドキ
マハゼ 42尾 と シマイサキ 29尾
ヤドカリ、貝類は多く、コアマモの幼体も・・シャコの抜け殻は視認
モデル礁は第1回目の場所に変更し 石も人海戦術で大移動を
生き物たちのサンクチュアリとして お祈りを・・
前回結果 10月10日分http://www.miyazaki-ngr.jp/contents/archives/2866
11月中旬から西都市の三財川において一ツ瀬川漁協(田中寛組合長)が、アユ資源保護のために重機による産卵場の造成に合わせて親魚や人工孵化法による受精卵の放流を実施しました。
11月20日、絶好の日和に恵まれ、造成した産卵場付近(清水橋下流の禁漁区)で延岡淡水養魚場の協力を得て成熟した雄雌の親魚から卵、精子を搾出し受精卵を放流しました。人工授精士、後藤慎治養魚場長さんの丁寧な指導で作業も順調に終了し、別途、約130㎏の親魚も放流しました。
この活動も4~5年は続けており、参加した役員さんも生命の神秘に感動したり心地よい作業に汗を流しながら今後の結果を心待ちにしています。
禁漁の看板12か所に設置し 巡回指導・監視も十分に
昔の木製の堰の跡か・・・? 清水橋下流域の産卵場の整地を再度
車の陰で直射日光を避け 後藤さんの現地指導開始
準備万端の雌の親魚達から適宜採卵を セル瓶に入れた受精卵を
田中組合長の熱き思いを込めて 卵の付着状況の確認も・・
なかなか見事な着き具合じゃのぉ~
鮎の食み跡も・・カメラマンの腕も?光の具合が 幾何学模様も何となく・・
淵を伴った下流域に親魚を放流
すかさずダイサギが敵状視察に 飛び立った下にはアオサギがまだまだ
見事な産卵適地 数cm~5cm程度の礫石帯が 凹凸もなく素晴らしい 禁漁区の看板も 人には・・? サギ類にはむなしくも・・・ 頑張らねば なんねぇー
去る11月5日、延岡市の友内川で東海漁協(内田裕之組合長)が8月11日に設置した伝統漁法「石倉」の生物生息状況調査を実施しました。
国の水産多面的機能発揮対策事業の一環で伝統的文化の継承や水産資源の保護等を目的に実施されており、2回目のモニタリング調査となります。
当日、11時前の大潮の干潮時を狙って水産試験場や県の指導を受けながら、1m角強のモデル試験礁の網上げを行いました。 主対象のウナギが1尾入網しており、エビ・ハゼ類、小魚も前回結果より種類、数量とも増加しており一安心でした。(魚類 8→12種に、甲殻類 7→8種に)
潮の引き具合を見ながら作業開始
周囲の網押さえ石と内部の石材を運び出し ウナギ筒にはいなかった・・?
試験礁とはいえ石も大きくて大量 注意深く岸辺に引き揚げ完了
大物と小物に仕分け作業を
水試のスタッフの
ウナギ48cm、68g 常連のキチヌ シマイサキも
同じく常連のウロハゼ、マハゼ スマートで見目麗しいタネハゼも
前回見られなかった大型のヨシエビやミナミテナガエビも 常連のスジエビモドキも多数
モクズガニとケフサイソガニ アミメノコギリガザミも
2重の囲い網(6m角、内網4mmと外網20mmの目合い)をセットし 蛇篭の周囲を丸め込みながら
作業も2度目となり順調に終了!お疲れ様でした。
調査結果(2回分;水試支場提供)をどうぞ 友内データ
前回調査の様子 http://www.miyazaki-ngr.jp/contents/archives/2799
水郷延岡市の伝統漁法「アユやな漁」と「瀬掛け漁」が始まりました。 市街地で300年の歴史を誇る「簗漁」が間近に見れ、合わせて香りと味も堪能できる一石二鳥のセットです。
今年は、台風の影響で遅れたものの上流北方町の「川水流やな」も架設され、久しぶりの賑わいになりそうですね。
延岡五ヶ瀬川漁協(須田政道組合長)も産卵場の造成や禁漁区、採捕禁止期間等様々な資源保護・管理の方法を試みながらアユ資源、観光資源としての水郷延岡を盛り立てるために頑張っています。
宮日新聞切り抜きをどうぞ アユやな五ヶ瀬
130mアーチ形の見事な形、世界遺産に・・?高橋さんの技術も名工の域に
中央部の落て簀には見事な香魚が アオサギも狙いを定めて忍の一時で
市街地の風景をバックに「瀬掛け漁」も 禁漁区域も設定し整然と
最下流域(工場取水門横)の漁場造成も
先般、小丸川水系で、国交省と地域団体等が「川の通信簿」調査を実施しました。 5年ぶりの調査で小丸川漁協(前田和則組合長)、自然愛好会の皆さんも参加し、自然の豊かさや危険個所のチェック等々を評価しました。
地域と一緒になっての河川清掃や水質改善のためのEM団子の散布活動、体験放流学習会等が続けられており、その効果も大きく全体的に良好とのことでした。
宮日新聞切り抜きをどうぞ 河川通信簿小丸 清武川イベント
清武川でも、境川漁協(染矢光敏組合長)と河川浄化推進協議会と協働で河川清掃や掴み取り大会が実施されました。
県内全域での内水面漁協と地域住民との様々な活動を通して、河川を中心に水産の多面的な機能がますます向上していくことを願っています。
9月に入って日南市の広渡川でお待ちかねのモクズガニ(俗称;山太郎)漁が解禁となりました。
日南広渡川漁協(戸田博組合長)では、「かにまき」等の地域特産品としての活用も合わせて資源保護することに重点を置き、採捕期間を9月から11月まで、篭も3個までと制限しており、放流も400㎏実施する等地道な努力を続けております。
宮日新聞切り抜きをどうぞ 日南モクズガニ
その他一ツ瀬川、小丸川、福島川他でも釣り教室や掴み取り大会等のイベントが続いており、内水面漁協の地道な取り組みが評価されることを期待します。 また、都農川では都農小の生徒が、保健所や町と一緒に生物調査を実施しています。
宮日切り抜きをどうぞ 串間淡釣り 小丸釣り 新佐掴み取り 都農川生き物調査