養鰻業の元となる種苗のシラスウナギ漁獲量が3年連続して不漁となりそうな気配です。今季11月22日から始まった漁ですが、3回目の闇の大潮でも大きな山は見られず、県内河川での合計も29日現在で170kg程度となっています。養鰻業者の池入れ量も県外、国外産を含めて約1.1トンという状況です。
シラスウナギ資源の減少傾向は日本のみならず、台湾、中国での漁獲量も大きく減少しており、世界的な規模で続いている様です。 EUではヨーロッパウナギの輸出禁止の規制も続いており、台湾も規制されていますし、シラウナギ価格も1kg当たり200万円をはるかに超えており、今後のウナギ業界も益々厳しい状況となりそうです。
国や県の試験研究機関や大学等での資源解析(マリアナ沖海山付近での産卵場や卵、レプトの幼生大量発見等々)や完全養殖の技術開発も進められております。なお一層のスピードアップが進まないと日本の食文化の代表格である「蒲焼」が消失してしまう可能性もありますね。
宮日新聞の切り抜き 「不夜城のにぎわい」をどうぞ 大淀シラス