去る7月31日、延岡市の北川水下流域の友内川で、東海漁協(内田裕之組合長)が、昨年度設置した伝統漁法である「石倉」の生息状況調査を実施しました。
国の水産多面的機能発揮対策事業の一環であり、水産資源の保護や伝統的文化の継承等を目的に始めています。
12時前の大潮の干潮時をめどに、今年度初調査でした。水産試験場、県資源管理室、延岡市役所他の支援を受け、内田組合長他組合員の総勢10数名余が猛暑の中作業を続けました。
主たる対象のニホンウナギは今回ゲットされませんでしたが、シマイサキやハゼ類、エビ、カニ類、カノコガイ等は多くみられ、餌料生物等も含め生物の多様性は確保されている様です。砂泥の体積やヘドロ化が少し気になる様な状況でした。
2重網(4ミリと20ミリ目合い)を岸辺に引き揚げ 筒は空っぽ
小魚(シマイサキ)ハゼ類、エビカニ類、 ウナギは視認せず 残念無念
ダブル底網ネットの清掃を皆さんで 仕分け用のバット、バケツも淋しげに
シマイサキ幼魚 多数(122) ウロハゼ(6)ヒナハゼ(2)
オカメハゼ(7:カワアナゴの近縁) エビ類も少なく テッポウエビ2、スジエビモドキ、ヨシエビ(3)、ミナミテナガエビ? も
クロホシマンジュウダイ(BL5~6cm、昨年秋産まれ群) キチヌと干潟のエイリアンとして名高いチワラスボも
カニ類も少なめ ケフサイソガニ と孤軍奮闘のアカテノコギリガザミ(甲長10cm弱)
「石倉」も白旗を掲げて・・・ガンバるぞ~ 陸上には水質浄化用の黒ズミ袋が待っています。生き物たちを子々孫々に、未来まで残そうの気持ち大。皆さんで頑張ろう!!
水試内水面支場資料をどうぞ 友内27・7
夕刊ディリ― 切り抜きをどうぞ 友内川石蔵