去る1月25日(金)、県水産試験場(山田卓郎場長)のH24年度研究成果発表会が県水産会館で開催されました。 持続可能で儲かる水産業を目指して、漁業者や業界のニーズに対応した様々な研究課題を設定し、数年あるいは永年にわたるその成果を一年に一回発表するものです。 約130名余の聴衆を前に、若手からベテラン4人の熱のこもった成果発表会でした。
内水面では、「新たな産業の創出!!日本一のチョウザメ産地を目指して」と題し、小林分場の山田技師が発表しました。 種苗の量産化技術開発を図る中で、卵粘膜の処理方法を改良することで孵化率のアップがみられており、合せて早期の雌雄判別法の改良やシベリア、ロシア、シロチョウザメ等種による成長差、特性などを把握するなど、最良の養殖技術開発を目指しています。
地域特産の養殖魚種として民間業者の参入も増えつつあり、10数名の方が組織化などを含めて取り組んでおられます。 近い将来、宮崎の特産のキャビアやカルパッチョ等のチョウザメ料理がフルコースで皆さんの食卓に並ぶことを期待しています。
その他、日向灘産イワシ、アジ、サバの資源変動の解析、シイラの鮮度保持マニュアルの作成に向けての成果、海のミルク「イワガキ」の種苗生産技術の開発等にも挑戦しています。