1月14日、水産試験場(山田卓郎場長)の23年度研究成果発表会が県水産会館で開催されました。持続可能で儲かる水産業を目指して、漁業者のニーズに答えられる様な研究課題の設定し、数年あるいは永年にわたるその成果を一年に一回発表するものです。
内水面では、シロチョウザメを対象に地域特産種としての養殖魚種として民間業者の参入も増えつつあります。種苗生産技術の向上を図る中で、低温処理により成熟を促進させたり、粘膜の処理方法を改良することで孵化率のアップがみられており、合せて初期餌料も改良し生残率も向上しています。 近い将来、宮崎の特産のキャビアやカルパッチョ等のチョウザメ料理がフルコースで皆さんの食卓に並ぶことを期待しています。
その他、蓄用マアジの品質向上や炭酸ガスを用いた活け締め方法の開発、海水の透明度を指標としたプランクトン量の変化から海況変動を予測したり、カワハギの種苗生産技術に取組み、フグに負けない刺身材としては勿論、「アンコウの肝」にも匹敵する様な魚種の発掘等にも挑戦しています。
約150名余の聴衆を前に、若手4人の熱のこもった成果発表会でした。
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