一ツ瀬川の金丸井堰に設置されている魚道について、地元漁協も含め宮大の現地調査でも色々な指摘がされていました。
堰を管理する地元の水利組合とも協議を進めながら、水試小林分場のアユ遡上調査や聞き取りで、右岸側階段魚道の問題点がわかってきました。最上段部の堰板との関係で高低差が50~60cmと大きく、越流も速くてアユが殆ど遡上していませんでした。
堰の土台本体には改修等の工作をせずに解決する方法を模索する中で、最上段部に天然石を積み上げ間隙に生コンを掛けてある程度固定させ、合せてアユの上る「せせらぎ」を確保するというる方法です。水産大の浜野龍夫先生(現徳島大)の「水辺の小技」を駆使?した工法です。
去る1月21日に実施し、コンクリートの養生後、2月7日に可動堰を立ち上げて水位を通常通りに戻す予定です。追加で写真も掲載したいと思いますが、水の流れもスムーズに行くよう祈る思いです。
春先にアユの喜び、躍り上がって遡上する姿が目に浮かんできます? まずは関係者の皆さん、有難うございました。
追伸;2月7日、通水式の予定でしたが、折からの好天続きで降雨量が絶対的に少なく、ダムからの流水量アップもむなしく、 翌8日にずれ込みました。昼過ぎにようやく堰板をオーバーフローして流下していきました。写真のとおりですが、若干流れが強いような感じがしますし、澱みの部分が少なかったかなとも思っています。
_金丸堰現況