去る11月19日、西都市一ツ瀬川水系の三財川で一ツ瀬川漁協(田中寛組合長、組合員544名)が、延岡市の養殖業者「アユの渡辺」(渡辺節子代表)さんの協力を受け、アユ親魚300kgと受精卵約20万粒の放流を実施しました。
先月10月の21日、28日の2回、清水橋下流において重機を入れ産卵場を造成しました。固まった河底の天地返しをすることで底質を柔らかくし、その後、人海戦術により鋤鍬等で河底を均してアユが産卵しやすい様に造成しています。
11月中旬には、西日本技術開発(株)の協力で産卵調査を実施、付着卵も多く見られたとのことです。
参加した漁協役員の皆さんも人工授精の作業(後藤慎治場長)を見るのは初めての様でもあり、生命の神秘に触れながら将来の子供達に素晴らしい河川を引き継いでいくことの重要性を熱く語っていました。
当漁協としては、アユ資源を増やすための初めての試みでもあり、禁漁区の設定等も併せて春先の稚魚の放流事業にプラスしての総合効果が期待されます。 この様な活動は県北の北川水系でも 4、5年前から実施されており、大きな成果が出ています。
宮日新聞切抜きをどうぞ 三財川産卵床
清水橋下流の産卵場造成地 護岸工事用杭から右側上流に向け天地返し
食み跡もいたる所で見られます 禁漁区看板も4箇所に設置
簡易テントの下で 後藤場長の見事な人工受精士ぶり 一腹から約2万粒を
小砂利表面の汚れを落とし均して 田中組合長の受精卵放流作業が サランラップでお椀に蓋をし、底まで沈めて水に浸すことで受精し石に付着します・・
親魚の放流後の動きを見るために一部予備放流を・・・ 上流の渕に向け遡上する群が多い様子・・・・
親魚は造成産卵場より下流の瀬付近に変更 (鳥子橋下流の天然の瀬に)
約300kgの「黄金アユ」でした 来年が楽しみに 乞うご期待を・・・・ 今後の密漁対策も十分に作戦を練りました。 皆さん お疲れ様でした。